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家族の一員ワンちゃん&ニャンちゃんの病気・難病が問題になっています。2014.08.06 Wednesday
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作成日時:2011年05月28日
近年ペットの病気・難病が問題になっています。「可愛いペットは家族の一員以上・・・」 と言われています。すでに医療機関向けで使用しています「糖鎖栄養素含有食品(糖鎖食品)」を犬・猫の疾病に利用していただきたく企画・開発に着手し、宮城県登米市で開院されています菅原旭浩先生(菅原犬猫病院・附属獣医放射線研究センター・北里大学獣医科卒)にて試験を依頼し、すでに500例の実践記録ができ、よい治癒例も多々出てまいりました。
今、わが国の飼い主が抱えている悩みは、ペットの寿命があまりにも短いということです。過去三年間の調査によれば、13歳以上の老犬は交雑種で約25%であったのに対し、純雑種ではその半分にも満たない11%程度でした。 また、動物MEリサーチセンター所長の内野富弥氏によれば、高齢な柴犬などの日本犬に認知障害が発生し、近年その数が増加しているということです。認知障害犬は前にしか進めず、90度のコーナーも避けることができなくなります。又、夜に無駄吠えをするなど、飼い主との共同生活に支障をきたします。
飼い主の誰もが、安らかな終末を愛犬と過ごすことを希望していますが、日本の飼い主と獣医師の多くは安楽死を避けようとしています。しかし愛犬の生活の質を守るために、安楽死を決断するのには飼い主以外におりません。 また、飼い主の置かれている状況からある距離を保ち、科学的な知識を持ち、飼い主と同じ気持ちで飼い主が安楽死を決断できるよう、手助けできる人は獣医師以外におりません。
ペットを飼った瞬間から、いつかは別れるときが来ることを飼い主は自覚しています。しかし現在、飼い主に「ペットロス」が増えています。ペットが亡くなった後、社会生活がなかなか順調に進まなくなることも多いのです。ペットロスを克服する一つの方法として、私は厳粛な儀式を執り行うことで、気持ちの整理ができるのではないかと思っています。
最後に、スコットランドの詩人、ウォルター・スコット(1771〜1832)の言葉をご紹介して、私の話を終わりたいと思います。彼はスコットランド銀行発行の紙幣に彼の肖像が使用されるほど、高名な詩人であり小説家です。「イヌの寿命が短い究極の原因を考えてみたことがある。それはきっと人間への同情からに違いない。なぜなら、知り合って10年か12年でイヌを失うことにあれほど苦しむなら、イヌがその2倍も生きたとしたら、人の悲しみは計り知れないからだ」。
素敵な言葉ですね。私はイヌが逆らってまでも2倍生きて欲しいと願っていましたが、この言葉を噛みしめながら、人と動物の共存の形を考えていきたいと思っております。人と動物の共存を目指すことは、非常に大変でありますが、その一つ一つに知恵を絞っていく以外に、方法は見つからないと思います。
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